・畜舎補強(どういうタイプに倒壊が多いか。補強の仕方)
・水(井戸からポンプで汲み上げる方法、井戸を掘る方法、川から引き込む方法、川から揚水する方法)
・発電機(北海道マニュアル紹介)
・ソーラー設置方法
・電気柵設置方法(資材調達~馴致まで)
・牛誘導方法(離れ牛の回収の仕方)
・家畜車DIY
・移送
・小屋キャンプに必要なもの一覧(テント、車中泊用キット)
・感染症対策方法
・ヘリコプター輸送の方法
・避難所用簡易柵設置方法
・IoT化研究紹介
・電気柵設置研修、避難訓練
・停電時の生乳活用方
乳房炎など発生が見られなかった農場
〇平常時の状況
体細胞数は低い農場が多く、環境はやや劣っても管理によって疾病が少ない農場
がほとんどでした。発電機は容量が十分なものが準備されており、発電機による搾
乳を予行演習していた農場もありました。c280d411bb18295e75d2debcf87dc2e1.pdf (bosaijapan.jp)
畜舎の補強
【倒壊しやすい畜舎】
近年の地震や台風では、築年数が若く構造のしっかりした畜舎でも一部損壊などの被害が生じることは珍しくありません。しかし特に全壊や半壊など大きな被害が予想されるのは、以下の二つのタイプの畜舎です。
〇古い畜舎
・昭和 56 年以前に建てられた畜舎は要注意(建築基準施行令改正の前のため)
・畜舎の2 階部分を飼料、あるいは敷料保管庫として利用している畜舎(中央に柱がなく、耐
震性が弱い)
〇簡易畜舎
・設計業者に確認する
【補強対策】
・畜舎および周辺施設等の脆弱な箇所を調べ、補強、閉鎖、固定等の措置を取る。台風の場合、トタンが飛ばないように補強しておく。大雨による畜産施設への浸水が予想される場合に備え、排水を確認。
[雪害]ビニールハウス型簡易畜舎の場合…『平成 26 年 2 月の大雪被害における施設園芸の被害要因と対策指針』p6~12 https://jgha.com/wp-content/uploads/2019/11/TM06-10-yuki.pdf
など、施設栽培農業のマニュアルを参照
参考:竹田他(信州大学)『長野県北部地震における産業動物、伴侶動物および飼育施設の被災状況とその支援方策の検討』https://core.ac.uk/download/pdf/148781783.pdf
沖縄県 農林水産部 畜産課『畜産農家の台風対策について』https://www.pref.okinawa.jp/site/norin/chikusan/kankyo/documents/taisaku.pdf
発電機の用意
発電機の用意やその他必要な準備について、以下の資料に詳しく記載されています。ぜひ参考にしてください。
北海道農政部『災害における酪農危機管理対策マニュアル -停電・断水対策を中心に-』http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/tss/10/rakuno/201902_saigai_rakuno_manual.pdf
個々の農家が停電に備えてできる対策として、
・自分の農場に必要な電力量はどのくらいか?
・個人で自家発電機を導入するか?共同利用するのか?
・自家発電機の接続ができる設備は整っているか?
といった点を確認することがカギとなります。
上記のマニュアルでは、停電や断水に備え、集落やTMRセンター等の生産者組織単位で行う対策、農協が行う対策についてもまとめられています。
停電時の生乳活用方法
東日本大震災時には、冷却ができず出荷できない生乳について、厚労省から「沸かし牛乳」として飲む方法が特例として認められました。
その方法は、
1.生乳が到着後速やかに加熱する、
2.加熱前に保管する場合は10度以下で保管する、
3.加熱の際には沸騰させるなど十分加熱する、
4.加熱後は速やかに消費し、加熱後の保管は避ける
です。
当時実際に避難所に牛乳を届けた酪農家の話もあります。→
https://www.dairy.co.jp/bkdayori/miyagi/ichikawa.html?fbclid=IwAR2sWnaIYv7mC25jIzouLo9ceRMv2-MhTcrV_Ond1p3eVRRH9XIUIKRS278
出典:http://toresa.blogspot.com/2011/03/blog-post_20.html