渡辺勝康さん(楢葉町・避難指示解除準備区域)85歳

【竹田感想】インタビューの中で特に心に残った言葉が2つあります。
1つ目は、渡辺さんが牛を飼って幸せだったことについてお話されているときです。渡辺さんはその質問に対し、共進会でスピーチしていたときと答えていらっしゃいました。我が子のように育てた牛たちの晴れ姿を見るのが1番の幸せ。このエピソードから、いかに渡辺さんがこのお仕事に誇りをもっていらっしゃったかがわかります。
また、震災による津波で流されたものに牛の写真が載っているテレホンカードがありました。津波に晒され塩水に浸かっていたのにもかかわらず、現在も綺麗なまま残っているのはすごいです。これも渡辺さんの牛たちへの深い想いがあるから今も手元に残せているのだと思います。震災を伝える貴重な品々です。エピソードとともに大切に残していきたいです。
2つ目は、若者に向けたメッセージです。これからどんな災害が起こるかわからないからこそ、より一層「地域の協調性」を大切にしてほしいとのことでした。現在のコロナ禍でも同様なことが言えますが、未曾有の事態に巻き込まれたときこそ誰かと支え合って生きていかなければなりません。繋がりが薄れそうになるときほど、繋がりの大切さを再確認して自分から行動を起こしていきたいです。
インタビューからも伝わるくらい気配りが素敵で優しいお人柄をお持ちの渡辺さん。10年前当日75歳で震災に遭い、津波に流されてしまいそうになったときは「覚悟した」とおっしゃれていました。私が想像をはるかに超える辛い経験をされても、今回その経験を伝えてくださりました。私たちにたくさんの気づきを与えてくださることへの感謝を忘れず、「次世代の語り部」となって今回のお話を語り継いでいきます。【竹田 感想】

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